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空白の翻訳

by 1031jp

1st ep『1031jp』関連情報目次

アルバム詳細

ミニアルバム『1031jp』を2016年6月15日に発売します

  

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2017年2月17日

「カラフルなアルバムに寄せる800字」

 

日曜の午後、4Gの電波に乗ってコメントの依頼が舞い込む。家に帰ってWi-Fiを掴み、アルバムのデータをダウンロードする。デスクトップに置いて、そのまま放っておく。なにしろしつこい風邪はまだ治りきっていないし、ライブもある。おまけに原稿も溜まっているのだ。

 

予定よりずっと忙しい一週間になった。木曜日、家にこもって原稿をやっつける。まとまった時間を取れるのは今日しかない。カフェインをドーピングしながら朝まで書きまくり、シャワーを浴びて倒れ込むように床に就いたのは、通勤ラッシュが始まっている時間だ。マックブックを閉じる前に、デスクトップに置いたままわざと忘れていたフォルダに目が留まる。『popcorn labyrinth mp3』。移動中に聴けるように、データをiTunesにコピーしておく。昼過ぎには起きなければならない。

 

アラームが作動する。おかしな夢をみたし、全身が泥のように重いが、10分で家を飛び出す。ドアを開けると、春一番が吹いている。冬の恰好で出てきてしまった。ぼくはいつも間違えてばかり。

 

駅の近くに自転車を停めて、イヤホンを耳に突っ込み、アルバムを再生する。ホームで電車を待つ間に、マフラーと手袋をリュックに仕舞う。みんな軽装だ。Tシャツ姿の人さえいる。

 

午後2時30分。ぼくは西新宿一丁目の交差点に立ち、何かが変わるのを待っている。今日は咳が出ていない。もうすっかり治ったみたいだ。正面に見えるガラス張りのビルに、青空と雲が映っている。あのビルはいつ建ったんだろう。

 

暖かくていい天気だ。なんとなくまっすぐ帰りたくないから、銀行と郵便局に寄って、どこかでアイスコーヒーを飲みながらコメントを書いてしまおう。寒の戻りもあるだろうに、陽気に誘われまんまと浮かれているのは、この音楽のせいもあるに違いない。

 

3月15日リリース。春にぴったりのアルバムだと思います。誰かに会いたくなってしまうところも。

 

トミー(the Hangovers、1031jp)

 

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という文章をシュノーケルのニューアルバムに寄せて書きました。

popcorn labyrinth / シュノーケル4th アルバム

 

 

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2016年12月29日6:00

「覚えるほど聴いたアルバム」を作ったアーティストがまたひとり亡くなった。ちょうど先週も、トラックづくりの参考にそのアルバムを聴いていた。87年に発売されたソロ・デビュー・アルバム。打ち込まれたリズムトラックのチープなサウンドが、いかにも80年代らしくてたまらなく愛おしい。

 

 

今年は大掃除をする時間はないと思っていたけど、幸いなことにそうでもなくなった。昨日の病院からの帰り道、郵便局に入ろうとしているぼくの左ポケットを震わせた一通のメールが、ぼくに少しだけ人並みの年末をもたらした。

 

そんなわけで、少し余裕ができたので今日は一日じゅう家の掃除をしていた。すごく疲れて、鼻水が止まらなかったし、くしゃみもいっぱい出たし、ゾクゾクしたし、風邪のひき始めみたいにぐったりしてしまった。それでさっきすごく眠くなって、電気を点けたまま布団に横になっていた。そのまま寝てしまえば、ぼくにしてはずいぶん早寝ということになる。まともな時間に眠くなるなんて、とてもいいことじゃないか。

 

意志は弱いし、欲望にはほとんど流されるのに、なんで寝なかったんだろう。なぜかがんばって起き上がり、おまけにビールまで飲んでしまう。アルコールはぼくの病気に直接悪影響を及ぼすことはない。足の方は別だけど、そっちは悪化しないままもうすぐ10年が経とうしている。声の大きな外科部長ももう定年だ。ただ、不規則な生活はぼくの病気の天敵だろう。

 

でも、ビールを飲みながら短編集を読むのはすごく幸せだ。旅先のビジネスホテルを思い出す。前にビールでこの短編集をやったのは、京都のビジネスホテルの狭いユニットバスの中だった。

 

 

大人になってからも「覚えるほど聴いた」コレクションを増やすことが可能なのは、経験から自信を持って言えるが、とはいえ、人生でそう何枚も出会えるものではないだろう。特に、子ども時代に覚えるほど聴いたアルバムは、その人の耳を決定づける。

 

ぼくが子どものころ覚えるほど聴いたアルバムを丁寧に思い出していくと、ぼくの音楽のだいたいのことがわかる。創作していて自分の居場所がわからなくなったとき、そこに遡ることで解決する。ロックはさほど多くなく、ましてやバンドものは果たして何枚あるだろうか。

 

ロックとかバンドというキーワードにのめり込み始めたのは、14歳のとき。入院生活の暇つぶしに、いまも使っているフェンダーストラトキャスターと、エドワード・ヴァン・ヘイレンが表紙のヤングギター誌を与えられてからだ。ちょうどクリスマスとか年越しを病院で過ごしたから、発病時は13歳だったのかな。

 

音楽は記憶装置。それを聴いていたときの自分を思い出させる。覚えるほど聴いたアルバムの記憶は、失われてしまった幸せな生活の記憶だ。ぼくは音楽を抱えたまま、自分の身に起こってきた喪失を乗り越えることはできるんだろうか。それらは、あまりに密着しすぎている。

 

 

短編集を裏表紙から何枚かめくると、86年に初版が刷られ、89年の12版とある。ちょうど、ぼくが何枚かのアルバムを覚えるほど聴いていた時期のものだ。ぼくはもうとっくに、いろいろなことを自分で考えて、自分で生きていかないといけない。

 

 

(2016年12月29日6:00)

新曲アップしました

新曲アップしました。メリークリスマス!

無料でストリーミングもダウンロードもできます。

ライムとジンジャー|the Hangovers|note

 

バンド名義のnoteアカウントですが、ひとりで宅録しました。すみません。

ハニービー、エイチビー、彗星も最初のバージョンはこのアカウントにアップしています。別のアカウント作るのが面倒臭いのもあるし、ほかにもいろいろ成り行きでこうなりました。

 

もしいいなと思ってくれたらサポートお願いします。

クリエイターを金銭的に支援できる「サポート機能」を追加いたしました!|note公式|note

10/21(金)仙台RADIO3「オトノハラジオ」でコメントと曲が流れます

10/21(金)にRADIO3 - FM 76.2 -(仙台)の「オトノハラジオ」でぼくのコメントと曲が流れます。

17:00-と23:30-の2回放送です。

 

パソコンやスマートフォンがあれば全国で聴取可能です。

サイマルラジオ

HOW TO USE —サイマルラジオを聴く—|CSRA – 日本全国のコミュニティFM放送をWebで楽しむ!

http://listenradio.jp/sp/

 

 

下記は今後のライブ予定です。ぜひご来場ください。

 

10/26(水)仙台 PARK SQUARE

open 18:30 / start 19:00 //  Adv.1,500円 / Door 2,000円(+1drink600円)

・1031jp a.k.a. トミー(the Hangovers)

井野洋樹ソロ from SUSA

マスダトモヒロ

・芳子

・Merry Shone

・阿部静華

 

10/27(木)盛岡 the five morioka

open 18:00 / start 18:30 //  Adv.2,000円 / Door 2,500円(+1drink500円)

・1031jp a.k.a. トミー(the Hangovers)

井野洋樹ソロ from SUSA

斉藤正治

・サトウヒロタカ

・ポックル花田

・and more

 

10/29(土)福島 Player's cafe

open 17:30 / start 18:00 //  Adv.1,500円 / Door 2,000円(+1drink500円)

・1031jp a.k.a. トミー(the Hangovers)

井野洋樹ソロ from SUSA

・やってもーたろ!(山形)

・and more

 

10/30(日)神戸OUMA KITCHEN「大平一人旅~トミーくんと一緒に夕食~」
open 17:30 / start 18:00  //  2,500円(1プレート+1ドリンク込み)

・大平伸正(ghostnote)

・1031jp a.k.a. トミー(the Hangovers)

 

10/31(月)大阪・南堀江SOCORE FACTORY 「Last Monday #4」

open 18:30 / start 19:00 //  Adv.1,000円 / Door 1,500円(+1drink500円)

・大平伸正(ghostnote)

・1031jp a.k.a. トミー(the Hangovers)

・あき(World'sEndSuperNova)

・かわさき(ガナリヤ、サイレントニクス)

・毛利翔太郎(LONE)

・それこびと(がーことろく)

・前田典昭(ソウルフード)

 

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◎チケット予約方法:

件名を「チケット予約」とし、公演日・会場、お名前、枚数を明記の上、

1031jp@gmail.com までメールにてお申し込みください。

上記メールアドレスから返信しますので、

迷惑メールフォルダやドメイン設定にご注意ください。

 

*チケットは各出演者のほか、会場でも販売しています。

また、公演によってはプレイガイドでの取扱があります。

詳しくは各会場へお問い合わせください。

  

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1st ep『1031jp』関連情報目次

2016年10月9日

気候のせいか、困窮が極まっているせいかわからないが鬱がひどく、寝てばかりいる。こういう睡眠は気持ちの良いものではない。もう何のせいにもするな、単に自分がクズなだけだと思ってみても浮上の足がかりにはならない。家事が満足にできないレベルまで来ているので厄介だ。

 

今日もだめだったと暗鬱たる気持ちで缶ビールを煽り、自己嫌悪にまみれた酩酊の中で明日こそはとの誓いとともに陽が昇ってから眠り、午後に目覚めるとよし今日はやるんだと自分に言い聞かせる。それを繰り返している。

 

今日は起きるなりオーディオ・インターフェースの電源を入れ、ヘッドフォンを手繰り寄せ、プロツールスのセッションを開いた。久しぶりに日曜のラジオを聴きながら気分良く電子メールを捌き、洗濯を2周し、雑事を済ませたら今日こそは作業に着手できる気がしたのに、だめだった。起きて3時間ほどが限度だった。

 

インターネットを覗くと皆盛んに活動している。声高に音楽の素晴らしさを語っている音楽家やその周囲の連中。気持ち悪くてしょうがない。目に入るものすべてが気に入らない。また見るのをやめようと思う。今回のソロ活動を勝負どころと捉え、ここでやらなければいつやるんだと覚悟を決めたつもりでいろいろ目に入る状態にしたのが良くなかった。さまざまな人間関係の構築・修復やその維持などもあっさりキャパを超えた感がある。やはりここまでの人間なのだろうかと諦めに似た心境にもなるが、ギターを弾いたり曲を書いたりすると楽しく、前向きな気持ちになる。なんとかもっと集中できる状況を整えたい。敵は自分自身なのだ。

 

人生やりたいことをやればいいのだが、やりたいこととは何かを考えたときにパッと浮かぶことと、芯からやりたいこととは違うと思う。パッと浮かぶものは欲望との区別がつかない。めんどくさい、寝っころがりたい、お菓子食べたい、酒飲みたいなどと変わらないかも知れない。

 

ただ、自分は苦労しなければ何も手に入らないという考えに囚われすぎて人生を送ってきたようにも思う。そのセルフ洗脳からは脱出したい。楽になりたい。楽しく人生を送れればそれに越したことはない。

 

考えてみれば、ベースの部分で楽しいと感じながら生きていたことがないように思う。楽しむとか幸せを感じることは甘えだと自分を律してきたところがある。おかしな奴だ。どうしてこうなったんだろう。笑いながら生きる仕組みが自分の中にない感じがする。笑いながら生きてみたいものだ。過去や未来のことを考えると吐きそうになる。

 

あと数本弾き語りのライブが決まっていて、ちょうど今月末日にすべて終わる。その後のことを少し考えたい。それにしてももう10月だ。

 

ぼくは音楽が大好きで、病的なレベルで音楽に囚われているが、それは幼年~少年~青春時代の自分と音楽との関わりに原因があると思っている。ぼくの音楽愛は一方で音楽に呪われているということもできる。引き剥がせないのだ。だからある意味でじゅうぶんに憎む対象でもある。音楽に救われてきたことは間違いないが、わざわざ声高に素晴らしいものだと喧伝するものではない。宗教じみたものはなんであれ大嫌いなのだ。いつの間にか音楽と刺し違える気でここまで来てしまった。もう戻れない。